Education教育・新人レポート

新人看護職員の歩み「チームの一員としての活躍」
新人看護職員の歩み「チームの一員としての活躍」

新人看護師が入職して7ヶ月が過ぎ、冬の気配が感じられるようになってきました。
新人看護職員の目標も「チームメンバーの一員として役割を発揮できる」とし、看護専門職にふさわしい態度、姿勢を軸としてスキルアップを目指しています。

集合教育では、臨床工学技士の皆さんから人工呼吸器の仕組みについて講義をしていただき、実際の機器に触れて、学びを深めました。

人工呼吸器というと、それだけで「難しい」と捉えてしまいがちですが、患者さんの身体にどのように作用するか、イメージしやすく言い換えて教えてくださいました。点検表にそって、確認しなければならない箇所を一つひとつ、一致させていきます。

人工呼吸器には、マスクで換気するタイプの物もあります。マスクのフィッティングや管理が重要となるため、急性・重症患者看護専門看護師から目的・根拠を押さえて、模型を使って演習を行いました。

実際に触れてみると「これ(マスク)をずっとつけて、寝るなんて苦しそう。」「ゴムがずれていたら痛いよね。」「髪の毛が絡まりそうだよね。」と、患者さんの立場になって考え、患者さんが安全安楽に過ごせるための看護ケアを皆で考えました。

この他に、「報告・連絡・相談」「がん看護・症状緩和」について集合研修がありました。
当院は、地域がん診療連携拠点病院としての役割があります。
がんの患者さんは、身体症状だけでなく、精神的、社会的にも不安を抱え、これまで通りの生活ができなくなることがあります。
研修では、患者さんの症状や不安、生活について丁寧に問診をし、専門チームと連携をとって看護ケアにつなげていくことが大事だと学びました。

部署では、早速患者さんの『不安』をキャッチし、がん看護専門看護師へ連絡をしている新人看護師がいました。「初めて連絡するので、緊張する。」と話していましたが、しっかり要点を伝え、専門職種へつなぐことができています。

滴下調整の確認などを行いながら、患者さんの痛み、苦痛に寄り添い、声かけを行います。

こちらは、リーダー看護師へ担当患者の報告している新人看護師です。
研修で習ったSBARを意識した報告に努めます。
報告・連絡・相談に対する自己の課題をしっかり意識して、成功体験を積み上げていってほしいと思います。

患者カンファレンスにも参加し、患者さんの個別の対応について話し合います。

色々な経験をもつ先輩看護師の発言から、さまざまな考え方を学びます。

「やっぱり先輩ってすごいな。」と感じる瞬間でもあります。

できることが増えた分、一緒に働いている先輩達の力を感じ、「まだまだだなあ。」と落ち込んだり、「ラダーⅠがとれるかなぁ。」と心配になったりと、気持ちが揺らぐこともあるようです。
自信がないときもあるでしょう。
でも、新人看護師の皆さんが今まで頑張ってきた姿は周りのメンバーが十分に分かっています。
目標に向かって進んでいるからこそ、見えてきたものもあると思います。気持ちの面でも部署の先輩達に相談し、力を借りながら、成長してほしいと思います。

今後も新人看護師が成長できるよう、教育担当として支援を継続していきたいと思います。