こんにちは。木々の紅葉が見られ始め、朝晩肌寒く感じる季節となってまいりました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
当院の新人看護師は、受け持つ患者さんの人数が増えたり、色々な術式の患者さんを受け持ったりと、少しずつステップアップしています。
今の課題は、チームの一員として役割を発揮するため、『優先順位を考えた報告・連絡・相談ができるようになること』『優先順位を考えた行動』です。
今回は一般病棟の日勤業務に密着し、その成長ぶりをお届けしたいと思います。
先輩と一緒にテキパキと点滴を準備する新人看護師を発見しました。
今日の担当は6名と本日入院する患者1名です。経過が順調な患者さんもいれば、術後合併症の兆候が見られ、回復が心配な患者さんもいるようです。また、看護計画の評価もあります。
患者さんに必要な情報を取り、スケジュールを組み立てるだけでなく、時間通りに実施しなければならないものはマーカーを引くなど、工夫をしています。
情報収集していて不明点があったようで、自分から先輩に確認に向かいます。併せて情報収集した内容や患者さんの病態の理解、何に注意して観察し、どのようなケアを実施する予定か、報告を通して自分の思考や行動計画を確認してもらいました。
このやり取りを通して、点滴のスケジュールの解釈が異なっていることに気づきました。また、自分で考えていたことに加えて、追加して観察する視点も教わることができました。先輩からのアドバイスは欠かさずメモを取っていきます。
ウォーキングカンファレンスや配薬をすませ、時間通り点滴投与を始めます。
入院予定の患者さん対応の前に、実施できるケアを行います。看護師一人では患者さんに負担がかかるようなケアに関しては、事前に情報提供を行い、先輩に応援を要請して患者さんに安楽なケアを実施します。
ケアが一段落したら、進捗状況とケアの結果などを報告します。リーダーさんは、この情報をもとに、休憩の割り振りや緊急入院などの対応を考えます。
午後は、離床ケア、食事介助などを行い、VS測定、状態観察を行います。
観察の結果を踏まえ、リーダー看護師へ報告を行います。
「先輩が忙しそうにしていると、声をかけるのを遠慮してしまいそうになるけど、患者中心に考えると、報告が重要だと思います。研修で『SBAR』も学んだので、患者背景や状況を踏まえて、SBARを使って自分なりにアセスメントしたことを報告できるようになりたい。」と話してくれました。
それに対し、新人教育責任者からは「報告すべきことはきちんと報告してくれていると思います。分からないことはそのままにせず、自分のものにしていける看護師だと思うので、期待しています!」との言葉をいただきました。
日々の積み重ねは必ず力になります。これからも新人看護師それぞれが成長できるよう、見守り、応援していきたいと思います。