前回6B病棟の新人教育責任者のK係長とスタッフに、グッズについて教えて頂きました。
K係長のペンケースはハンドメイドです。これは作る工程が多いので
今回は、簡単!ナースのポケットペンケースの作り方をご紹介します。
*制作時の注意点*
生地は汚れをハジき、そして除菌クロスで清拭のできるラミネート生地で作ります。
キルティング生地やその他の布は汚れが付着します。
感染管理上、表面・裏面ともラミネート生地で作りましょう。
通常、ラミネート生地は片面のみの加工のため、
ラミネートの裏地がないものはNGです。
<準備するもの>
・生地:表用ブロードラミネート生地
裏用オックスラミネート生地
・15mmDカン1個
・生地に合うミシン糸
・下糸は裏地の色に合わせてボビンを準備
※シリコンスプレーまたはテフロン押さえ
※ラミネート生地はツヤありとツヤなしの2種類があります。
どちらでも作れますが、ツヤありの場合はシリコンスプレーが必須です。
ツヤなしの場合はテフロン押さえだけで大丈夫です
①生地を裁断します
本体a・本体b(表生地のみ)
ポケット・外ポケット(表生地・裏地)
タグ用帯(表生地のみ)
本体用(裏地のみ)
②帯を作ってDカンのタグを作ります
横の中心線に合わせて上下のヘリを折り込みます
上下のヘリにミシンをかけます
Dカンを通して、ほどけないように適当に縫っておきます
③cのポケット・dの外ポケットのパーツを作ります
表面と裏面を中表に合せます
ポケットの上辺から5mmのところでミシンをかけます
表に返したら上から5mmのところにミシンをかけます
外ポケット・ポケット共に同じ工程で縫います
④dの外ポケットにマチを作ります
(※ポケットのマチをなしで作る場合は④の工程は飛ばして⑤にいってOK)
ポケットの下端を45°のところで折り、ダーツをとります
裏から見たところ
裏地にも表と同様にダーツを取ります
⑤裏地が浮かないように3辺にしつけミシンをかけます
外ポケットパーツと同様に、cのポケットパーツにしつけミシンをかけます
(④で外ポケットにマチを作らない場合は、この工程と同様に縫います)
⑥パーツを合わせて本体を作ります
表生地aに、cのポケット・dの外ポケット・Dカンを配置、
両端と下にしつけミシンをかけて動かないようにしておきます
Dカンのタグもしつけミシンで留めておきましょう
表生地bを中表に合わせて、両端と下を縫います
本体の裏地を中表に合わせて両端と下辺を縫います
タグの余分な生地は切り落としておきましょう
⑦本体の表生地と裏生地に底マチを作ります
次に、両端をつまんで1.5cmぐらいのマチを作って縫います
両側マチを作ります
マチの両端は三角に切り落としてOKです
本体の裏地を中表に合わせて両端を縫います(返し縫いします)
表生地と同様に、端から1.5cmぐらいをつまんでマチを作って縫います
⑧本体の表パーツと裏地のパーツを合せます
裏地を表に返して、表面本体パーツの中に入れます(中表の状態)
口径の半周~2/3ぐらいをぐるっと縫います
残した半周~1/3ぐらいの空いているところから生地をズルズルと引き出して
表面を整えます
⑨形を整えます
最後に形を整えて、上から5mmの位置に一周ステッチをかけます
口径に最後のミシンをかけます
表と中の形を整えて完成です
⑩完成!
7つ道具を入れたところ、このようになります
ポケットに入れたところ
いかがでしたか?
ケットにピッタリ収まるペンケースでいつも整頓しておくと
探し物の時間も節約できますね。
清潔で機能的な条件を満たしていて、そして気に入ったもので
モチベーションも上げて頑張りましょう!
*注意1*
このポケットインペンケースの使用中に起きた事象について
当方では責任を負いかねます。通常の使用で危険はないものと考えていますが
作成・使用はご自身の判断でお願いいたします。
*注意2*
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