ＩＣＴ

精神科病院では、一般科に比べ長期に入院している患者が多いことに加え、病状によって患者の感染対策への協力が得られにくいことや、症状の把握が困難となる場面も少なくありません。また、食事や入浴、作業療法などの集団行動も多く、病棟内伝播のリスクが高いことが特徴です。

そのため、ICT（infection control team）では、定期的な院内ラウンド、職員教育、感染症発生の予防および啓蒙、感染症発生時の対応など、日々の活動に力を入れています。昭和大学附属烏山病院の感染対策では「持ち込まない」「広げない」をモットーにチーム医療を強化し初期対応の徹底を心掛け、感染に強い組織を目指しています。

ICTによる現場への介入は継続的な質改善のための中心的な役割を担っており、病棟や部門・職種をこえた組織横断的な活動が求められます。そのため、医師、看護師、検査技師、薬剤師、栄養士、作業療法士、事務部門など多職種でメンバー構成され、それぞれの職種の特殊性を生かしながら現場の質改善に努めています。