もう秋ですね。9月に入ってようやく涼しくなってきました。
新人看護師のみなさんは入職して半年が経ちます。
11月には新人バッチも外れる予定です。
真新しい白衣が初々しかった新人さんですが、社会人としての自覚が表情に現れているのでしょうか。
病棟勤務をしている姿は、どの新人さんも精悍な顔立ちで、教育担当の私たちの目には頼もしくてかっこいいナースに映っています。
今回はそんな新人さん達が静脈注射に奮闘するレポートをお届けしたいと思います。
まずはトレーニン用グデモ器で穿刺までの手順を確認します。
表情に余裕があり、リラックスしています。「がんばりまーす」
手術室ナースは採血の機会がほとんどないため、採血演習以来の穿刺ですね。
演習の目的は静脈注射技術の獲得ですが、
医療行為を実施する上での安全確認の徹底は基本です。
患者確認、薬剤確認の基本行動定着のため、
藤が丘病院の新人演習には毎回この患者確認セットが登場します。
指差し、声出し呼称がしっかりできています!
チェックリストで手順の確認をしています。
イメージトレーニングは大切ですね。
ねらう血管を探します。
「太くて、弾力のある血管で…神経を避けて…ココかな?」
いつも元気で、おしゃべりが楽しい新人さんですが、集中力も抜群です。
お互いに知識の確認中です。
こんな真剣な表情するんだなぁ(笑)
カメラに気がついて
「え!撮ってたんですか!」
指導担当の係長さん。
「血管の分岐部だから、ココは避けて少し先を狙いましょう。」
さすがアドバイスが的確です。
病棟でも採血の経験を重ねている新人さんですが、静脈注射のむずかしい点は留置針と点滴ルートの接続です。
せっかく血管を確保できても、操作にとまどうと針先が抜ける、流血する、の悲惨なことに…気を抜けません。
みんな息も止めています(笑)
「頑張ってー(ドキドキ)」
「チクッとしますねー。」
プスツ!
「(痛い…)」
「患者さんの気持ちがわかりました(汗)」
点滴の接続まで成功したようですね。自信がつきましたか?安堵の表情です。
点滴留置中の医療機器関連圧迫創傷(MDRPU)を予防するために留置針の下に1㎝×1㎝程度の保護材を挟み込みます。
この技術がなかなか難しいのです。
血管確保の技術に加えて褥瘡予防の視点も大切です。
技術演習ではこれまでの集合研修の学びが統合されます。
グローブに保護材が張り付いてなかなかうまく貼付できません。「だれかたすけてー!」
新人さん全体で成功率は50%といったところでしょうか。
採血とは違う難しさがありますね。
留置針の操作はまだまだトレーニングが必要そうです。お疲れ様でした!