みなさんこんにちは。昭和大学藤が丘病院教育担当です。梅の花が咲き始め、寒さの中春の訪れを感じる季節となりました。みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。当院の新人看護師もそれぞれの努力が実り、生き生きと活躍しています。
~新人看護師の成長度について~
ラダー最終評価が修了しました。ラダーⅠ習得に向け、今まで本当に頑張ってきました。もちろん、看護師としてこれからもステップアップを続けていきますが、先ずは新人看護師たちの頑張りを労いたいと思います。
では今回、整形外科病棟の新人看護師Sさんと、新人教育責任者へのインタビューをお伝えします。
新人看護師Sさんへ質問です。
Q:これまでの自分を振り返り、成長を感じることはどのようなことですか?
A:採血や末梢静脈ルートの確保、吸引など、学生の頃は出来なかった様々な看護技術が出来るようになったことです。
Q:大変だったことは、どのようなことですか?
A:複数の患者さんを担当するようになり、時間管理がとても大変でした。時間が決められている点滴、OPE出床にナースコールや急な処置等が重なると、担当患者さんの対応も困難になりました。
そのため、時間で行う業務を優先する、余裕を持って準備するなど、時間管理を意識しました。それでもやはり大変なこともありそんな時、プリセプターさんに「安全のためには協力を依頼することも大切だよ。」と声をかけてもらい、助けられたことがありました。
以前は自分から声をかけるのが苦手なこともあり、自分で自分の業務を行うことが大切だと考えていました。でも今は、チームで協力し合うことが安全な看護につながるということを実感しました。
Q:看護技術の習得のためにどのように取り組みましたか?
A:新人教育責任者の方と未実施の技術を確認し、病棟で経験機会が少ない技術を手術室や他の病棟に行って、技術経験が出来るよう調整をしてくださいました。たくさんの技術を習得することができ、とても達成感を感じています。
優しく丁寧なコミュニケーションが印象的です。穏やかな話し方の中にも、芯の強さを感じました。
では次に、部署の新人教育責任者より教育体制のご紹介します。
今年度、技術習得を効率的に習得すること、また学習の負担感が軽減されるよう支援方法を工夫しました。先ず、振り返りのための記録を削減し、フォロー者との振り返りを行う時間、患者さんと関わる時間を増やすようにしました。そして自己学習ノートをまとめ、提出してもらう学習方法から、学習テーマを決め、テストを実施し、その後患者さんを受け持つという流れで支援しました。
部署の支援体制として、未実施の看護技術を経験出来るよう、新人看護師個別の課題を一覧にしてスタッフに協力をしてもらいました。そうすることで日々の業務リーダーが新人一人ひとりの課題に対し経験の機会を調整出来るようになり、効率的に新人看護師の技術習得に繋がっています。
部署のスタッフが新人看護師育成のため、それぞれの役割を持って支援していることがとても伝わってきたインタビューでした。今回ご紹介した新人看護師の経験談は多重課題といわれ、誰もがその壁に向き合うことになります。部署スタッフの支援を受けながら、とても大切なことを学び、看護師として成長したSさんの経験談は説得力がありました。
みなさん、ぜひ参考にしてください。
それでは次回、2022年度の最終回となります。お楽しみに!