こんにちは。藤が丘病院看護部教育担当です。5月に入り、暖かく過ごしやすい日が続きましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
5月は感染対策のため、知識はオンライン、技術は集合研修としました。まず薬剤管理に関しては、オンラインでインスリンや麻薬、輸血、鋭利物の取り扱い等について学びました。その後、看護部教育担当が部署にでむき、デモ器を使用したインスリン皮下注射技術演習を行いました。注射内の空気を抜く作業に苦戦しながらも、一つ一つ手順を確認し技術を習得しました。部署では先輩看護師指導のもと、手技を確認し患者さんに薬剤投与をしています。
ナースステーションで何度も手技のシミュレーションを行い、いざ患者さんのもとへ・・・。戻ってきた新人看護師は、「上手くできました。」と安堵の表情を浮かべていました。これから多くの経験を積んで、自信と患者さんからの信頼も得られるよう頑張ってほしいと思います。
次に、「倫理の基本について」の研修を行いました。看護ケアや患者さんの療養環境など普段の業務の中で「おや?」「あれ?」など気づいた場面を振り返りました。その中で、患者さんの立場に立って考える、という大切な視点を持ち、看護師として倫理感性を高めていくことの重要性を学ぶことが出来ました。
今月は外科病棟に所属する、新人看護師Mさんに、学習のコツや入職してからの変化についてインタビューしてみました。
Mさんは、“実施したこと、教えてもらったこと用のメモ”、そして項目ごとにまとめられた“整理用のメモ”の2冊があり、学習、復習しやすいようメモ帳を使い分けていました。また、日々の学習方法は、その日担当した患者さんの疾患・検査、使った薬を調べ、経験から学習を積み重ねるようにしているそうです。「新人でも1人の看護師として扱われるので責任を感じます。できることが増え、嬉しい気持ちと、より看護師として責任を強く感じるようになりました。」と答えてくれました。入職時の少し不安げな表情から、凛々しい表情に変化していたのが印象的でした。
そんなMさん、先月の初任給で自分へのご褒美など使い道について質問してみました。Mさんはお母様の誕生日に高級なケーキをプレゼントされたそうです。社会人を実感できるもののひとつはお給料ですが、初任給は自分にとっても、ご家族にとっても特別なものだと思います。
今回は、演習の様子から新人看護師の成長をお届けしました。来月はいよいよ採血演習です。次回も演習の様子などお伝えしていきます。