皆さん、こんちにちは。
藤が丘病院、新人教育担当のIです。
私はこの度、アメリカ・ロサンゼルスの病院視察研修に参加し、アメリカの医療と看護の現状について見聞を広げることができ、とても良い刺激を受けました。
今回は、そんな研修場面の一部を紹介したいと思います。
今回、カリフォルニア州・ロサンゼルスのマグネット病院を中心に視察させていただきました。
マグネット病院とは、米国看護認証センターによって審査認証され、マグネット「患者も医療スタッフも引き付ける魅力ある病院」の称号を与えられた施設をいいます。
日本でいうと、病院機能評価機構が認定した病院のように第3者機関から審査を受け、高い基準をクリアーします。いわば、「お墨付き」の病院といえば分かりやすいでしょう。
マグネット病院には、認定の表彰盾が誇らしく飾られていました。
各セクション(病棟)にナースステーションが3~4か所設置されていました。
ナースコールが頻繁にならないのは、すぐに訪室しやすい構造と環境だからなのでしょう。
病室のほとんどがプライベートルーム(個室)で、
カルテや必要な機器が病室に設置されています。
視察のマグネット病院には、上級実践看護師(専門看護師、専門助産師、診療看護師)といわれる看護師が医療チームのリーダー的存在として働いています。
特に、診療看護師(NP)は看護師資格の他、専門的な教育を受け、患者の診断能力を持っていますので、検査のオーダーや、処方ができます。日本でいうと、研修医のような役割でしょうか。
視察医院のナースたちは、私たちの撮影依頼に笑顔で応じてくださいました。
看護業務がそれぞれ分業されているのも、日本とアメリカの違いです。例えば、採血専門スタッフや、心電図管理者(心電図モニター管理専門)、搬送専門スタッフが各セクションに配属されています。また、患者の清拭や洗髪などのケアは基本的に看護助手が行っています。
日本の正看護師は、上記業務をほぼオールマイティに実践していますね。
昨今日本では、特定行為看護師の研修制度が推進されています。
近い将来、アメリカの医療現場のように看護も専門分野に分かれ、それぞれの役割を発揮する時代がやってくるのだと思いました。
アメリカと日本の看護師事情として、共通する点として看護師の教育プログラムが挙げられます。アメリカの新人看護師は、6ヶ月~1年のプログラムクラスで学んだ後、プリセプター制度によるOJT研修体制がどの病院でも取り入れていました。
一緒に参加したH師長と夕日をバックに。
ロサンゼルス医療研修を通じて、看護職としての知識、技術をもっと高めていかないと・・・と改めて認識しました。
また、今の自分にとってここは参考にできる!というところもたくさんありました。
研修での収穫を皆さんに少しでもお裾分けができるよう、日々の実務に研修の学びを活かしたいと思います。
藤が丘病院:新人教育担当 I